新潟県高等学校教育研究会会長
(新潟県立新潟南高等学校長)
石井 一也
新潟県高等学校教育研究会(以下、高教研)は、新潟県の高等学校教育を振興発展させることを目的として昭和23年(1948年)に設立され、70年の永きにわたり本県の後期中等教育に携わる教職員の研究・研修活動の一端を担ってまいりました。
国語、地理歴史・公民、数学、理科、芸術、英語、農業、工業、商業、水産、家庭科、保健体育、生徒指導、図書館、視聴覚、定通の16の部会で精力的に研究・研修活動に取り組み多くの成果を残しております。
さて、平成34年度から年次進行で実施される新高等学校学習指導要領が告示されました。「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間力」をバランスよく育成することを目指す新学習指導要領への円滑な移行のため、平成31年度からの3年間を移行期間とし、教科書等の対応を要しない場合など可能な範囲で新学習指導要領による取り組みを推進していくこととなりました。
平成31年度入学生からは、これまでの「総合的な学習の時間」は、実社会・実生活から自ら見出した課題を探究することを通じて自分のキャリア形成と関連付けながら探究する能力を育む「総合的な探究の時間」に変わることになります。すでに各学校では、各教科において生徒たちの主体的・対話的で深い学びの実現に向け、「学び」をさらに深化させようとする授業づくり等が進められています。このような大きな教育改革の流れの中で、指導力の向上、カリキュラム・教材の開発、評価方法の研究など、高教研が果たすべき役割はこれまで以上に重要なものになっていると受け止めております。
これからも教科指導に係る研究はもちろんのこと、各分野・領域等での課題解決に向けて、それぞれの部会で研究を進めて参りたいと考えています。本県高等学校等の教育の充実・発展に資するために、一人一人の会員がその果たすべき役割を十分に自覚し、主体的に実践的な研究・研修活動に取り組んで参ります。今後とも高教研に対しまして変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
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